【発見】宿題の3つの教育的意味【小学生の子どもをもつあなたへ】

子どもが宿題をしないことに悩んでいる親 教育

✅読者(小学生の保護者)の悩み
「そもそも宿題をやらせるべきなの?宿題の意義は?」
「うちの子は宿題をしない…なんで宿題をしないの?」
「どうしたら宿題をするの?」

こういった疑問に答えます。

子どもが宿題をしないことに悩んでいる親

✅本記事の内容

  • 宿題の3つの教育的意味
  • 宿題をしない子の3つの気持ち
  • 宿題を前向きにやらせるために意識すること3選

✅筆者の経験
この記事を書いている私は、教育に興味があり、大学は教育学部に進み、卒業後は学生のクラブ活動を13年間見てきました。
色々な子どもを見て、どんな子が宿題をして、どんな子が宿題をしないのかを見てきました。
また、自身に子どもができたことで、宿題をやらせる必要を感じ、改めてどうしたらよいか考えてみた36歳の父親です。
そんな私が解説していきます。

宿題の3つの教育的意味

意味1:定着

宿題をすることは、子どもの学習の定着につながります。
たとえば、小学生は算数の授業でかけ算の筆算を習います。
授業では、なぜそういう計算をするかを考えますが、筆算を繰り返し練習することはしません。
宿題で、繰り返し問題を解くことで、子どもの学習が定着します。
宿題で繰り返し練習をする子ども

意味2:習慣

宿題をすることは、子どもの家庭での振り返りの習慣につながります。
家庭での振り返りの習慣は、大人になっても大切です。
たとえば、仕事のことを考えてみましょう。
取引先の相手がブログを開いていると聞けば、そのブログを見てみるでしょう。
そのブログでゴルフが趣味だと分かれば、普段からゴルフのニュースを見るように意識するでしょう。
家庭でも、仕事のことを振り返ることは、質の高い仕事には必須です。
宿題で、学校の授業を振り返ることで、子どもの家庭での振り返りの習慣が身につきます。
宿題で授業を振り返る子ども

意味3:家族のコミュニケーション

宿題をすることは、家族のコミュニケーションにつながります。
たとえば、家で宿題をしている子どもに、「どんなことを勉強しているの?」と声をかけると、子どもは、「~を勉強しているんだよ。」と教えてくれるでしょう。
「どんな風に習うの?」と聞けば、子どもは、「こうやるんだよ。」と教えてくれるでしょう。
宿題を通して、学校生活を聞くことで、子どもとのコミュニケーションを図ることができます。
宿題で自分の学びを説明する子ども

上記の章では、宿題の3つの教育的意味を解説しました。
意味1:定着
意味2:習慣
意味3:家族のコミュニケーション

では、宿題をしない子はなぜしないのでしょうか?
彼らは何を考えているのでしょうか?
次の章では、それを解説します。

宿題をしない子の3つの気持ち

気持ち1:めんどくさい

めんどくさいから宿題をしません。
たとえば、「宿題はした方がいいんだけど、やりたくない。」と思っています。
具体的には、「今はゲームをしたい…」、「友達とのSNSでのやり取りが気になる…」、「遊びに行きたい…」などです。
ゲームがしたくて宿題が進まない子ども

気持ち2:やりたいけどできない

やりたいけどできません。
たとえば、「宿題はした方がいいんだけど、自分では解けないなぁ…」と思っています。
具体的には、「計算のやり方がわからないなぁ…」、「ノートにどのようにして書いたらいいのかなぁ…」、「この文章問題は何を言っているのかわからないなぁ…」などです。
宿題が解けずに困ってる子ども

気持ち3:保護者への反発

反発でしないこともあります。
たとえば、「母さんは『遊ぶ前に宿題をやりなさい。』と言ってくるけどの言いなりになるのは嫌だ。」と思っています。
具体的には、「『遊ぶ前に』?私のことを信じてないの?」、「母さんが子どものころはしていなかったんじゃないの?」、「なぜ怒っているの?」などです。
親に反発する子ども

上記の章では、宿題をしない子の3つの気持ちを解説しました。
気持ち1:めんどくさい
気持ち2:やりたいけどできない
気持ち3:保護者への反発

では、彼らはどうしたら宿題をするのでしょうか?
次の章では、それを解説します。

宿題を前向きにやらせるために意識すること3選

その1:一緒にやる

一緒にやりましょう。
一緒にやることで、できないときは教えてあげることができるし、子どもの学んでいることがわかるからです。
たとえば、計算の宿題をしていて、できなければ教えてあげましょう。
子どもは、「教えてくれた。ありがとう。」と思うでしょう。
また、音読の宿題があれば、子どもがどんな読み物をしているかわかります。
その際、「この人(登場人物)はどんな気持ちだと思う?」と聞いてあげれば、子どもの学びが深まります。
一緒にやることで、子どもは、「自分のことに興味をもってくれている。」と感じるでしょう。
たしかに、「うちの子どもは『ほうっておいてよ。』と言いそう…」と思う気持ちはわかります。
しかし、心理学者のアドラーは、教育において、「他者の関心事に関心を寄せること」の大切さを述べています。
まずは、子どもに「学習の様子が気になるなぁ。一緒にやってみようか。」と声をかけ、一緒に宿題をやりましょう。
子どもと一緒に宿題をする親

その2:がんばりを認める

がんばりを認めましょう。
できるを感じさせることができるからです。
たとえば、国語の漢字の宿題があれば、〇つけをしてあげましょう。
その際、うまくかけている漢字に◎をつけてあげれば、子どもは、「上手にできた。」と思うでしょう。
たとえば、計算の宿題があれば、〇つけをしてあげましょう。
〇をつけながら、「~問もできたのは授業で一生懸命がんばったからだね。」と声をかけてあげれば、子どもは、「がんばってよかった。」と思うでしょう。
たしかに、「私は褒めるのは苦手なのよねぇ…嘘くさくなってしまうの…」と思う気持ちはわかります。
何でも褒めるから嘘くさくなります。
宿題の中で、がんばりを認めましょう。
子どものがんばりを認める親

その3:子ども主体でやらせる

子ども主体でやらせましょう。
無理をさせると、宿題がやらされるものになってしまうからです。
たとえば、学校の宿題で計算の問題が20問出たとしましょう。
Aさんは1問1分でできて、Bさんは1問5分かかるとします。
Aさんが20問解くのに20分かかるのに比べ、Bさんに20問全て解くと、100分かかります。
100分も苦手を強制すると、Bさんはへとへとになってしまい、「もうやりたくない…」と思うかもしれません。
たしかに、「学校の宿題だからやらせなきゃ…」、「終わっていないと学習が遅れてしまう…」、「終わっていなかったら私が恥をかく…」と思う気持ちはわかります。
しかし、子どもの大切な時間を苦手なことにばかり使うのはよくありません。
実業家の成毛眞さんは、「子育てはハマるもの探しの旅」だと言っています。
苦手なことに時間を取りすぎるよりも、子どもの能力を見極め、多くの経験をさせる時間を取った方がよいです。
一緒にやり、がんばりを認めた上で、「どこまでする?」と声をかけ、子ども主体で宿題をやらせましょう。
主体的に宿題をする子ども

心理学理論に、自己決定理論というものがあります。
Musubuライブラリより
自己決定理論では、人間のやる気の根底にあるのは、「関係性・有能感・自律性」であると考えます。
宿題を一緒にやり、がんばりを認め、子ども主体でやらせることで、やる気を高めてあげましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
この記事を書いている私は、教育に興味があり、大学は教育学部に進み、卒業後は学生のクラブ活動を13年間見てきました。
色々な子どもを見てきましたが、宿題を全くやらない子もいれば、親や塾、クラブの先生からやらされている子、自分から前向きに取り組んでいる子もいました。
私自身に子どもができたことで、「自分の子には宿題に前向きに取り組んでほしいなぁ…」と考え、改めてどうしたらよいか考えてみました。
記事が読者の皆さんの参考になれば幸いです。
本記事の作成で、参考にさせていただきましたのは、「幸せになる勇気 自己啓発の源流『アドラー』の教えⅡ(岸見一郎 古賀史健)」と「AI時代の子育て戦略(成毛眞)」です。
もし興味があれば、購入検討されてください。

このブログでは、「学ぶことは人生を豊かにする」という思いを大切にし、私の学びを無理のないペースで発信していきます。
いつか、書籍の出版を夢見ています。
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