【発見】自己主張しない子の3つの気持ち【子どもをもつあなたへ】

子どもの心配をする親 教育

✅読者(小学生の保護者)の悩み
 「うちの子は自己主張しない…何を考えているの?」
 「うちの子は自己主張しない…なぜそうなったの?」
 「どうしたら自己主張するの?」
こういった疑問に答えます。
子どもの心配をする親

✅本記事の内容

  • 場面別自己主張しない子の3つの気持ち
  • 自己主張しない子の3つの気持ちができた背景
  • 子どもの自己主張させるために親が意識すべき4つのポイント

✅筆者の経験
この記事を書いている私は、教育に興味があり、大学は教育学部に進み、卒業後は学生のクラブ活動を13年間見てきました。
色々な子どもを見て、どんな子が自己主張して、どんな子が自己主張しないのかを見てきました。
また、自身に子どもができたことで、自己主張をさせる必要を感じ、改めてどうしたらよいか考えてみた36歳の父親です。
そんな私が解説していきます。

場面別自己主張しない子の3つの気持ち

気持ち1 周りに合わせることが良いことだと思っている(友達に対する場面

友達に対して自己主張しない子は、周りに合わせることが良いことだと思っています。
たとえば、友達とやりたい遊びが違うときを例にあげます。
自己主張しない子は、「私は鬼ごっこをしたかったけど、Aさん(友達)がおままごとをしたいならそれをしよう。私はお姉さんだからね。」と思っています。
自己主張するよりも、周りに合わせることが良いことだと思っています。
友達に合わせている子ども

気持ち2 自分のしたいことがない(親に対する場面

親に対して自己主張しない子は、自分のしたいことがありません。
たとえば、買い物に来ていて、夕食に何が食べたいか聞いているときを例にあげます。
自己主張しない子は、「思いつかないなぁ…お母さんにまかせよう。」と思っています。
自分にしたいことがないので、自己主張しません。
親に合わせている子ども

気持ち3 間違うことが悪いことだと思っている(学校の授業の場面

授業で自己主張しない子は、間違うことが悪いことだと思っています。
たとえば、授業参観で、子どもが手を上げないときを例にあげます。
自己主張しない子は、「私は~だと思うなぁ…でも、自信がないし、間違うと恥ずかしいから手を上げないでおこう。」と思っています。
間違うことが悪いことだと思っているので、自己主張しません。
間違うことが悪いことだと思っている子ども

上記の章では、場面別で自己主張しない子の3つの気持ちを解説しました。
気持ち1 周りに合わせることが良いことだと思っている
気持ち2 自分のしたいことがない
気持ち3 間違うことが悪いことだと思っている
です。
赤ちゃんを考えると分かりますが、おなかが減ったら泣くなど、子どもはそもそも自己主張するものです。
では、なぜ上記の気持ちが生まれ、自己主張しなくなったのでしょうか?
次の章では、それを解説します。

自己主張しない子の3つの気持ちができた背景

背景1 保護者の意見がない(自分のしたいことがない気持ちができた背景

保護者自身が、自分の意見がありません。
たとえば、家族からの「夕ご飯は何を食べたい?」という声かけに、「何でもいい。」と答えていませんか。
やり取りを見ていて、子どもも真似をするようになります。
保護者の何気ないやり取りを、子どもは真似をし、習慣にし、意見をもたないようになります。
意見のない親

背景2 保護者が周りの目を気にするように声をかけている(周りに合わせることが良いことだと思っている気持ちができた背景

保護者が、子どもに、周りの目を気にするように声をかけています。
たとえば、店で駄々をこねる子に対して、「笑われるよ。」と声をかけていませんか。
声かけを聞いて、子どもは、「笑われるから駄々をこねちゃいけないんだ。」と考えます。
保護者の何気ない声かけから、子どもは周りの目を気にするようになり、周りに合わせることが良いことだと考えるようになります。
子どもに周りの目を気にするように話している親

背景3 保護者が結果だけを褒めている(間違うことが悪いことだと思っている気持ちができた背景

保護者が、結果ばかり褒めています。
たとえば、高得点を取ってきた子に対して、「~点!賢いね。」と声をかけていませんか。
声かけを聞いて、子どもは、「高得点を取れば(=正しい答えを出すこと)、褒めてもらえるんだ。」と考えます。
保護者の何気ない声かけから、子どもは正解を求めるようになり、間違うことが悪いことだと考えるようになります。
子どもの結果だけを褒めている親

上記の章では、自己主張しない子の3つの気持ちができた背景を解説しました。
背景1 保護者の意見がない
背景2 保護者が周りの目を気にするように声をかけている
背景3 保護者が結果だけを褒めている
です。
では、どうすれば子どもが自己主張するようになるのでしょうか?
次の章では、それを解説します。

子どもに自己主張させるために親が意識すべき4つのポイント

その1 家族に希望を伝える

家族に希望を伝えましょう。
希望は、一番簡単な意見だからです。
たとえば、上記の章で述べた、家族からの「夕ご飯は何を食べたい?」という声かけに、「昨日食べ過ぎてお腹の調子が悪いから、消化の良いものが食べたい。」や「今日は暑かったから、冷たいものが食べたい。」と伝えましょう。
たしかに、「任せた方が、作りやすいものを作れるから相手は楽だと思う…」や「注文をつけているみたいで嫌だと思われないかなぁ…」と忖度する気持ちはわかります。
しかし、上記の例は、希望を伝えているだけです。
「できない。」と言われれば、そこで「作りやすいものにしよう。」と伝えればよいでしょう。
まずは、親が「~したい」を使い、希望を伝えましょう。
「したい」を使い、希望を伝える人

その2 子どもに考えを繰り返し伝える

子どもに考えを繰り返し伝えましょう。
意見は何もないところから生まれないので、子どもの意見の基礎を与えるためです。
たとえば、上記の章で述べた、店で駄々をこねる子に対して、「欲しいんだねぇ…でも健康のため、お菓子は1つまでにしているよね。体に悪いと思うよ。」と、親の考えを伝えましょう。
また、新聞やニュースを見て伝えるのも良いでしょう。
たとえば、ドローンでの配達実験が成功したというニュースを見たら、「ドローンが活用できれば、郵便局の人は他のことに時間を使えるよね。かっこいい年賀状ができたりして!私はよいと思うなぁ…」や「ドローンが配達すると郵便局の仕事が無くなってしまうかも…私はよくないと思うなぁ…」などの考えを伝えましょう。
たしかに、「そんな意見なんてない。」と思う気持ちはわかります。
親も人間です。
詳しい分野とそうでない分野があるでしょう。
そんなときは素直に、「わからないなぁ…考えてみるね。」と伝えて、それから考えてみましょう。
まずは、「~と思う」を使い、自分が伝えられる考えを伝えましょう。
「思う」を使い、考えを伝える人

その3 結果でなく過程を褒める

結果でなく過程を褒めましょう。
たとえば、上記の章で述べた、高得点を取ってきた子に対して、「すごいね。授業を一生懸命聞いているからだね。」や「うれしなぁ。家でたくさん復習したからだね。」と、過程を褒めましょう。
他の場面で例をあげると、
たしかに、ついつい高得点を一緒になって喜んでしまうこともわかります。
しかし、結果だけを褒めてしまうと、子どもは「良い結果を出さないと…」と考えるようになります。
結果を出した過程を見てあげることで、子どもは、「がんばっていることに価値があるんだ。」と考えるようになります。
結果でなく過程を褒めましょう。
子どもの努力の過程を褒める親

その4 子どもの気持ちを育てる

子どもの気持ちを育てましょう。
自己主張するには、自分の気持ちが大切だからです。
たとえば、片付けをする場面を例にあげます。
「片付けをすると気持ちがよいねぇ。」と声をかけ、楽しそうに振る舞いましょう。
子どもは、「片付けをすると気持ちがよくなるんだ。片付けはよいことなんだ。」と考えるようになるでしょう。
注意点として、安易に褒めないことです。
たとえば、片付けをする子に、「片付けをしてえらいねぇ。」と声をかけると、子どもは「片付けをすると褒めてもらえる。」と思うでしょう。
そういう声かけを続けると、褒めてもらえないと何もしない子になります。
親が子どもと一緒に行動し、子どもの気持ちを育ててあげましょう。
子どもの気持ちを育てる親

最後まで読んでいただきありがとうございます。

この記事を書いている私は、教育に興味があり、大学は教育学部に進み、卒業後は学生のクラブ活動を13年間見てきました。
色々な子どもを見てきましたが、自分のしたいことを次々に主張してくる子もいれば、人から言われないと何もしない子もいました。
私自身に子どもができたことで、「自分の子には自己主張できる子であってほしいなぁ…」と考え、改めてどうしたらよいか考えてみました。
記事が読者の皆さんの参考になれば幸いです。

このブログでは、「学ぶことは人生を豊かにする」という思いを大切にし、私の学びを無理のないペースで発信していきます。
いつか、書籍の出版を夢見ています。
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