✅読者(「でも」を口癖として使ってしまう人)の悩み
「会話のとき、『でも』という言葉を使ってしまう…相手にどう思われているのだろう?」
「どのようにして言い換えたらよいの?」
「『でも』を使ってよい場面はないの?」
こういった疑問に答えます。
✅本記事の内容
- 場面別「でも」と言われた相手の気持ち3選
- 「でも」の3つの言い換え
- 「でも」を使ってもよい3つの場面
✅筆者の経験
この記事を書いている私は、異動や転職で、4回職場を変えながら、14年間働いてきた36歳です。
色々な職場で働く際に、自分が言葉で損をしていることに気づきました。
自分が普段使っている言葉を振り返り、周囲に好かれる言葉を考えるようになりました。
そんな私が解説していきます。
場面別「でも」と言われた相手の気持ち3選
場面1:興味のあるものについて話しているとき
お互いが興味のあるものを話し合うのは、コミュニケーションにおいて大切なことです。
たとえば、相手が興味のあるものを伝えてきたとき、あなたが「でも」を使うと相手はどう感じるでしょうか?
(相手)「好きな作家さんは太宰治です。」
(あなた)「でも珍しいね。」
相手は、この会話から、『でも?一般的でないってこと?』と感じます。
場合によっては、『この人には本音を言わないでおこう。』と思われるかもしれません。
場面2:仕事などの考えを話しているとき
自分の考えを伝え合うことで、お互いのことがわかり、関係性が深くなります。
たとえば、相手が自分の考えを伝えてきたとき、あなたが「でも」を使うと相手はどう感じるでしょうか?
(相手)「今回のケースなら、~した方がよいと思う。」
(あなた)「でもそれにはリスクがあるよね…」
相手は、この会話から、『でも?今できることを話し合っているんじゃないの?』と感じます。
場合によっては、『意見を言っても否定されるなら、意見を言わないでおこう。』と思われるかもしれません。
場面3:相手からお願いされたとき
お互いの要望を伝えることは、仕事や家庭、友人関係でも大切です。
たとえば、相手がお願いをしてきたとき、あなたが「でも」を使うと相手はどう感じるでしょうか?
(相手)「このプロジェクトをお願いしたいんだ。」
(あなた)「でも私にはできません。」
相手は、この会話から、『でも?やりたくないの?』と感じます。
場合によっては、『どうせ断られるからお願いしないでおこう。』と思われるかもしれません。
上記の章では、3つの場面での「でも」と言われた相手の気持ちをまとめました。
1:興味のあるものについて話しているとき
2:仕事などの考えを話しているとき
3:相手からお願いされたとき
どの場面でも、「でも」を使うことで、相手は否定されたように感じることがわかります。
では、どのようにして言い換えたらよいのでしょうか?
この点を、次の項目で解説します。
「でも」の3つの言い換え
言い換え1:「一方で」を使う
「一方で」を使いましょう。
相手に与える印象が柔らかい逆説の表現であり、話を変えることのできる表現だからです。
たとえば、上述の興味のあるものについて話しているときで考えてみましょう。
(相手)「好きな作家さんは太宰治です。」
(あなた)「そうなんですね。一方で、作家さんと言えば、最近どんな作品を読まれましたか?」
相手は、この会話から、『私の話に興味をもってくれている。』と感じます。
話を変えたいときには、「一方で」を使いましょう。
言い換え2:「さらには」を使う
「さらには」を使いましょう。
順接の表現であり、反論できる表現だからです。
たとえば、上述の仕事などの考えを話しているときで考えてみましょう。
(相手)「今回のケースなら、~した方がよいと思う。」
(あなた)「そうだね。さらには~という方法もあるよね。」
相手は、この会話から、『私の意見を聞いてくれた。』と感じます。
反論したいときには、「さらには」を使いましょう。
言い換え3:「~ならできます」を使う
「~ならできます」を使いましょう。
自分の能力を相手に伝えられる表現だからです。
たとえば、上述の相手からお願いされたときときで考えてみましょう。
(相手)「このプロジェクトをお願いしたいの。」
(あなた)「自信はありませんが、資料作成ならできます。」
相手は、この会話から、『やろうとしてくれている。』と感じます。
自分の能力を相手に伝えるために、「~ならできます」を使いましょう。
上記の章では、「でも」の3つの言い換えを紹介しました。
話を変えたいとき、反論をしたいときには、「一方で」や「さらには」を使い、自分の能力を相手に伝えるために、「~ならできます」を使いましょう。
さて、ここまで読んでいただいたあなたは、「『でも』を使ってよい場面はないの?」と思っているのではないでしょうか?
この点を、次の章で解説します。
「でも」を使ってもよい3つの場面
場面1:謙遜する相手に尊敬を伝える場面
相手が謙遜していることがあります。
たとえば、相手が謙遜したとき、あなたが「でも」を使うと相手はどう感じるでしょうか?
(相手)「私なんてまだまだです。」
(あなた)「でも私は立派だと思う。」
相手は、この会話から、『この人は私のことを心から立派だと思っていてくれている。』と感じます。
「でも」を使うことで、相手への尊敬を表すことができます。
場面2:悲しい思いをしている相手に共感を示す場面
相手が相談してくることがあります。
たとえば、相手が困り感を相談してきたとき、あなたが「でも」を使うと相手はどう感じるでしょうか?
(相手)「Aさんに~と言われました。」
(あなた)「でもAさん、前は~と言っていたよね。」
相手は、この会話から、『この人は私の言うことを聞いてくれる。言ってもいいんだ。』と感じます。
「でも」を使うことで、相手への共感を示すことができます。
場面3:辛い思いをしている相手に自己開示を促す場面
相手が自分の行動を否定していることがあります。
たとえば、相手が愚痴を言ってきたとき、あなたが「でも」を使うと相手はどう感じるでしょうか?
(相手)「愚痴を言ってよいですか?Aさんに~と言われました。」
(あなた)「でもそれは愚痴じゃなくて意見だよ。」
相手は、この会話から、『私の言っていることは意見なんだ。言ってもいいんだ。』と感じます。
「でも」を使うことで、相手の立場に立った共感を示すことができ、相手の自己開示を促すことができます。
上記の章では、「でも」を使ってもよい3つの場面をまとめました。
1:謙遜する相手に尊敬を伝える場面
2:悲しい思いをしている相手に共感を示す場面
3:辛い思いをしている相手に自己開示を促す場面
「でも」は使ってはいけない言葉というわけではなく、場面によっては相手に良い印象を与えていることがわかります。
「『でも』は悪い印象を与える言葉」と考えるのではなく、場面によって使い分けることができるとよいですね。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
この記事を書いている私は、異動や転職で、4回職場を変えながら、14年間働いてきました。
色々な職場で働く際に、自分が言葉で損をしていることに気づきました。
「でも」という言葉はその代表例で、私が「でも」を使うと、相手の表情が悪くなることをよく感じていました。
自分が普段使っている言葉を振り返り、周囲に好かれる言葉を考えるようになりました。
そのきっかけを与えてくれたのは、中谷彰宏さんの「好かれる人が無意識にしている言葉の選び方」という本です。
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このブログでは、「学ぶことは人生を豊かにする」という思いを大切にし、私の学びを無理のないペースで発信していきます。
いつか書籍の出版を夢見ています。
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